続いて

録画していた『グリーン・ベレー』(1968年/監督:ジョン・ウェインレイ・ケロッグ)を観る。ジョン・ウェイン監督・主演のベトナム戦争を舞台にした戦争アクション。

新聞記者のバックワース(デビッド・ジャンセン)は、ベトナム戦争に介入する陸軍特殊部隊グリーン・ベレーを取材。バックワースはアメリカが何故アジアでの戦争に加担するのか、軍事介入に懐疑的。グリーン・ベレーのカービー大佐(ジョン・ウェイン)は国際的共産主義こそがベトナムで対峙する敵で、ベトナムで使われている共産国製の武器や機材を示します。そして、バックワースに従軍記者として現地を見ることを提案。カービー大佐はモーガン大佐(ブルース・キャボット)の後任としてベトナムに行くことになり、精鋭を選んで2つの部隊を編制。ピーターソン軍曹(ジム・ハットン)、マルドゥーン曹長アルド・レイ)、マギー曹長(レイモン・サン・ジャック)、プロボ軍曹(ルーク・アスキュー)たちが選ばれ、バックワースも従軍記者として同行。ベトコン地区の真っ只中に建設中の基地完成を目指します。ベトコンと戦っている政府軍のニム大尉(ジョージ・タケイ)の部隊にいたスパイのために奇襲を受けたり、政府軍に協力した集落へのベトコンの残虐な行為をバックワースは目撃。そして、ベトコンの総攻撃でグリーン・ベレーの勇士たちも次々と倒れますが基地を死守。カービー大佐はベトコンのリーダーを捕えるために……

ベトナム戦争の正当性を謳うようなプロパガンダ映画。ジョン・ウェインが監督・主演しているので、ベトコンはインディアンかメキシコの山賊のような残虐な集団。基地を守って戦う激戦は、さながらアラモの攻防戦ね。ただし、戦闘ヘリや戦闘機があるので、ウェイン以下の将兵は全滅せず、適当なところで退却。敵がよろこんで基地に入ったところを空からアッサリやっつけます。あまりのアッケなさに、これでは盛り上がらないと考えたのか、付録のようなテキ将軍誘拐作戦が続きます。ベトナム戦争の実態を知っている私としては、何じゃコリャなんですが、好きなジョン・ウェインなので目をつぶって娯楽アクションとして楽しみました。