ジンネマンの失敗作

nostalji2005-01-21

DVDで未見だった『オクラホマ』(1955年/監督:フレッド・ジンネマン)を観る。評判のよろしくないミュージカル映画なのですが、日本で公開されたトッドAO方式による初の70ミリ映画でした。キメの細かい巨大な画面、サウンド・トラック6本による立体音響は、DVDでも感じることができました。ロジャースとハマーステイン・コンビのブロードウェーの大ヒット・ミュージカルでしたが、リアリズム派のジンネマンでは水と油。平板的な演出で、20世紀初頭のオクラホマの地形そっくりなアリゾナ州ノガレスの野外ロケが全然活かされていません。ロバート・ワイズの『ウエスト・サイド物語』のように、アングルやカッティングに工夫をこらして、映画ミュージカルの面白さを演出して欲しかったで〜す。
仕事に関する調べもので1日終わり。