禁断の惑星

nostalji2005-01-22

録画していた『禁断の惑星』(1956年/監督:フレッド・M・ウィルコックス)を観る。この映画には想い出がありましてね、実は私がリアルタイムで観た最初のSF映画なんですよ。少年雑誌に掲載されていたロボット・ロビーの写真を見て、映画好きの叔父さんにねだって観に行ったんですよ。叔父さんの目当ては、アン・フランシスの美脚。改めて再見したのですが、これは凄い作品ですよ。“潜在意識の怪物(イドの怪物)”なんて哲学的(最初観た時は子供には難しすぎてわからなかった)で、さらにそれを巧みに映像化しているのですから。宇宙船が宇宙空間からアルティアの砂漠に着陸する時の色彩の変化なんて素晴らしい特撮技術で、今観ても古びた感じはありません。クレールの地下文明のミニチュア合成も最高の技術じゃないかなァ。文明批判やファーザー・コンプレックスを描きながら、その事を表面に出さず、シネスコ画面(シネスコを使った最初のSF映画)いっぱいの見世物映画的にしたのが素晴らしいです。子供の時に観た興奮が甦りましたね。
画像は『禁断の惑星』のロボット・ロビーとアン・フランシス
北の零年』をHP:放出美級迷画座へアップする⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/koya/koya05.htm