偽書小説

nostalji2005-06-14

ヒューバート・ヴェナブルズ:編(大瀧啓裕:訳)の『フランケンシュタインの日記』(学習研究社:1995年3月20日初版発行)を読了。メアリー・シェリーがジュネヴァ湖畔にあったバイロンの別荘で、集まった人たちが怪奇物語を書こうという話しになった時に、“フランケンシュタイン”の物語を思いついたというのは英国文学史上有名な挿話ですが、この本は、フランケンシュタインは実在の人物で、その日記を編集整理した形をとっています。はっきりいって偽書なのですが、その凝りかたは並大抵のものでなく、フランケンシュタインの手による人体スケッチなどはウハウハですよ。クラシック・ホラーが好きで、法螺話の好きな人にお薦めで〜す。