法隆寺の謎は出てこなかった

nostalji2005-10-16

深谷忠記:著の『「法隆寺の謎」殺人事件』(カッパ・ノベルス:1990年1月25日第5刷発行)を読了。“法隆寺の謎”については梅原猛の『隠された十字架』を読んで色々知っていたので、新解釈を期待したのですが、現在ある学説を殺人時事件の背景にしただけのミステリーでした。歴史ミステリーではなかったのだ。メイントリックはアリバイ崩しですが、目新しいものでなく、これまでの応用にすぎません。死体の状況だけで、トリックはバレバレ。“ブックオフ”売却用としてダンボール箱に放りこんでおこう。