役者六十年

nostalji2005-11-10

小林桂樹(聞き手:中山敬三)の『役者六十年』(中日新聞社:2005年8月27日初版発行)を読了。小林さんのデビューが戦前だったことは、この本を読むまで知りませんでした。私が観た一番古い小林作品は戦後の『虹男』でして、如何して大映作品に出演しているのか不思議に思っていた(それまで東宝作品でしか彼を見たことがなかった)のですが、疑問が解けました。ついでに東宝へ移籍した理由もね。『男はつらいよ 葛飾立志篇』(1975年−シリーズ16作)で、たばこの煙を吐き出しながら“とらや”の団子を食べるのは、小林さんのアドリブとのこと。それに対して寅さんが「団子食べるか、たばこ吸うのか、どちらかにしたらどうだい。そのうち、間違えて、たばこ食って、団子吸っちゃうぞ」とアドリブで返すんです。こんなことは、映画だけ観ていてもわからないことなので嬉しくなります。当事者だけにしか知らないことが、色々わかって一気に読んでしまいました。
某BBSでフランチェスコ・デ・マージが亡くなったことを知る。デ・マージといえば、マカロニ・ウエスタンの音楽で知られていますが、有名なのは「南から来た用心棒」ですかね。マカロニ・ブームの頃、人気曲としてラジオでよく流れていたので知っている人も多いと思いますよ。私が好きなのは、同じマカロニでも「地獄から来たプロガンマン」で〜す。