論争・少子化日本

nostalji2006-07-12

西部劇CDを聴きながら川本敏:編の『論争・少子化日本』(中央新書ラクレ:2001年5月25日第1刷発行)を読了。少子化に関する21人のエッセイを収録した本です。色々な人の意見から、少子化の影響について、次の3項目にまとめられています。1.人口の減少や若者の減少などから日本経済社会の衰退を心配するもの。2.子供の自立性・社会性の減退を心配するもの。3.現行の年金・医療保険制度が立ち行かなくなることを心配するもの。私は、最近、少子化でもいいじゃないかと考えるようになっています。少子化というのは自然の摂理で、現在の日本に“産めよ増やせよ”の必然性はないんですね。モノはあふれ、寿命は延び、戦争の心配もない。人口の減る要素がないんですよ。これ以上、人口を増やす必要はないでしょう。日本経済社会の衰退を心配するのは資本家の欲望にすぎず、子供の自立性・社会性の減退を心配するのは子育てできない親の欲望にすぎず、年金・医療保険制度を心配するのは老人の欲望にすぎないからです。少子化を前提とした社会体制を構築すればいいんですよ。それが政治じゃないですかねェ。
『論争・少子化日本』のブックカバーは、新書の統一デザインで面白みがないので、画像は、『RIO SRAVO』のCDジャケット。以前に紹介した『ケンタッキー人』の主題歌(歌:アンソニー・パーキンス)や、『荒野の貴婦人』の主題歌(歌:フランキー・レイン)が収録されているんですよ。
HP:チャンバラワールドに「弥次喜多映画」をアップ⇒http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/chzak06/yajikita.htm