ランドルフ・スコットなのだ

nostalji2006-07-13

蒸し暑い日が続き、家から出たくないのだけど、注文していたランドルフ・スコットの西部劇DVDボックスが届いたので、散歩がてらコンビニへ受け取りに行く。ランドルフ・スコットは、西部劇のオールド・ファンに絶対的人気がありますね。1931年にパラマウントでリチャード・アーレンのあとの西部劇スターとなり、途中で普通の映画や傍役としての出演がありますが、戦後は1946年から一貫してB級西部劇のヒーローとして君臨します。といっても、私は年齢的にサム・ペキンパーの『昼下りの決斗』がリアルタイムでスコットを見た最初で最後で、スコットのB級西部劇を劇場では観ていないんですよ。その後、テレビ放映やビデオ・DVDを通じて観た程度でね。画像は、DVDボックス。
でもって、早速、『捨身の一撃』(1956年/監督:ジョセフ・H・ルイス)を観る。ランドルフ・スコットが一人で町の秩序を守る孤独な保安官を演じています。『真昼の決闘』のゲーリー・クーパーのような悲壮感や、『リオ・ブラボー』のジョン・ウェインのような正義の塊でなく、宿命として職務を遂行する毅然とした態度にランドルフ・スコットらしさが出ています。殺したかどうかも分からないようなマヌケな殺し屋にはシラケますが、スコットが倒れてからラストの決闘までの盛り上げ方は、B級西部劇としては上出来だと思いま〜す。