邪馬台国の殺人

nostalji2006-08-15

返却日が迫ってきたので、CDを聴きながら1日中読書。中津文彦:著の『邪馬台国の殺人』(カッパ・ノベルス:2002年1月25日初版発行)を読了しました。邪馬台国・九州説を唱える学者が殺され、学者の甥が事件を調べていくうちに古代日本の宗教戦争の謎が明らかになってくるという歴史ミステリーです。古代文書の宮下文書、九鬼文書、上記、東日流外三郡誌に書かれているウガヤ王朝の謎から始まり、太陽信仰のヤマトと雨雲信仰のクマソが何代にもわたって争ったということが著者独自のレトリックで解明されていきます。この作品に出てくる田道文書なる古代文書は、これまで聞いたことがなく著者のオリジナルだと思うのですが、これが説得力を持っているんですよ。日本の古代史(平安時代以前)は謎が多くて、色々解釈できて非常に面白いので〜す。
本日は終戦記念日。戦争は悪ですが、戦争をせずにあのままの日本が継続していたら、現在の自由な日本があったかどうか。現在の日本は、戦争で死んでいった多くの人の血の上に築きあげられたことを忘れてはいけませんね。ただ小泉さんの靖国参拝は、心の問題というより、退任が決まっているので単に公約を守っただけの無責任な態度にしか見えませ〜ん。