評判通りの駄作

nostalji2006-09-12

西部劇日本語主題歌集のCD作製が一段落したので、録画していた『鉄人28号』(2004年・松竹/監督:富樫森)を観る。知人が言っていた評判通りの最悪映画でした。ヒーローが悩むスパイダーマンとかバットマンといったハリウッド製アメコミ・ヒーローの悪しき影響を受けていますね。金田正太郎は最初から男らしく勇気のある少年でなくちゃあ。泣きべそ顔の正太郎に魅力なし。へんな理屈が多いわりに、自衛隊の出動シーンはないし、どうやって鉄人を東京まで運んだのかもわからないし、ツッコミだしたらきりがありません。悪い組織と気狂い科学者が作ったロボットが、世界征服のために東京を破壊し、天才少年の金田正太郎が操縦する鉄人28号が彼らの野望を砕くといった単純な設定でいいんですよ。怪ロボット出現→自衛隊の敗北→鉄人が出現し、怪ロボット撃退→鉄人の弱点が敵にわかり、鉄人ピンチ→鉄人の改良、悪党を殲滅、といった定型パターンでね。登場人物も、バットマンの敵がジョーカーやペンギン男であるように、悪のロボット科学者は不乱拳博士でないといけないし、鉄人を保守メンテするのは敷島博士でないといけないので〜す。
HP:放出美級迷画座の「アニメの実写版」に追加アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai05/anijit.htm
ところで、『鉄人28号』にも男性刑事をお供につれた女性刑事が出ていましたが、最近の映画やTVドラマでは女性刑事が幅を利かせていますね。実は、世界で初めて女性が警官に任命されたのが1910年9月12日のこと。ロサンゼルス警察のA・C・ウェルズさんで、非行少年の補導が主な仕事でした。ちなみに日本では1946年の3月に50人の婦警さんが誕生していま〜す。