五社時代劇

nostalji2006-12-15

録画していた『獣の剣』(1965年・松竹/監督:五社英雄)を観る。権力者に利用される下級武士の悲哀を描いた五社英雄の佳作。ドラマの弱さを、チャンバラの魅力で補っています。テレビの『三匹の侍』ではスタジオが狭く窮屈な立回りをしていた平幹二朗が、生き抜くために獣のように刀をふるって追手を斬りまくる立回りはスケール大きく、カッコよく決めていましたね。
三国志Ⅹ』は、国力充実のため武将数を増やす。知力・魅力が一番高い張遼に命じて、在野武将の登用を図りました。中でも大史慈の登用は大きかったですね。史実では、呉の孫権合肥を攻略しようとした魏との戦いで大史慈は張遼の矢にあたって戦死するのですが、勇者は勇者を知るということですかね。李隺の侵攻を2度防いだ後、董承が守る武都を攻略。漢中は都市を大きくすることで、経験を積んだ弓兵を弩兵、さらに元戎弩兵に強化することができるので、技術レベルのアップを中心に内政を図りました。兵力を増やしたら、兵糧経済がマイナスとなり、不足分は武都から輸送でカバー。武都を補給都市とするために、祁山の陣を破壊し逆に城塞を築きました。祁山をめぐって、益州牧の劉焉や、天水太守の牛輔と戦い、隙をついて漢中に攻めてくる李隺軍とも戦い、経験値がアップしていくのです。