本を読む代わりに

nostalji2007-05-17

録画していた『白夜の妖女』(1957年・日活/監督:滝沢英輔)を観る。原作は泉鏡花の『高野聖』で、日本の幻想小説を代表するものです。SFファンであれば必読書なのですが、一時期、流行病的にSFが好きになっただけの私としては、恥ずかしながら読んでいません。内容を知っているので、読む気にならなかったこともあるのですが……
でもって、映画の方ですが、僧侶(葉山良二)を誘惑する美女役の月丘夢路がイイんだなァ。妖艶な中に気品があって、魅力的なことでは彼女の代表作と云えると思いますよ。当初は岩風呂から霧の中に消えていくヌードシーン(後ろ姿だけですが)もあったとか。「月丘夢路を裸にしてまでゼニをもうけたくない!」という日活重役の一声で、そのシーンはカットされたそうです。
大坂のステーキ店で女性食事客が拉致強姦されたとのこと。やった野郎が悪いのは当然だけど、夜中の0時に女一人で外食するのも、どうかと思いますよ。日本人は安全が常識だと考えて無防備すぎますね。どんどん社会環境が悪化しているのに、危険に対する意識は低いままで〜す。