クーパーの西部劇

nostalji2007-09-18

西部劇DVDの『コルドラへの道』(1959年/監督:ロバート・ロッセン)を観る。内容は、叙勲のために基地のあるコルドラに向かう、パンチョ・ビラ軍との戦いで活躍した5人の兵士と観察将校(ゲイリー・クーパー)の物語です。最初に戦闘シーンがあるだけで、馬を放してゲリラから逃れた後は延々と歩くだけ。第一次大戦への参戦をひかえ、PR用の英雄を作る必要のあった国家の思惑と、戦場の勇気について問題提起した異色作ですが、ダラダラしすぎて退屈してきます。はっきり言って失敗作ですね。でもって、厳密にいうと西部劇といえるか疑問の作品です。淀川長治さんは、クーパーの西部劇を26本あげていますが、その中には含まれていません。私は、メキシコ革命も西部劇と思っているので、含まれると考えていますけどね。ちなみに、私が考えているクーパーの西部劇は、『夢想の楽園』、『アリゾナの天地』、『令嬢馬賊』、『ネバダ男』、『狼の唄』、『ヴァージニアン』、『勇者ならでは』、『テキサス無宿』、『掠奪者』、『戦ふ隊商』、『硝煙と薔薇』、『平原児』、『牧童と貴婦人』、『西部の男』、『北西騎馬警官隊』、『無宿者』、『征服されざる人々』、『ダラス』、『遠い太鼓』、『真昼の決闘』、『スプリングフィールド銃』、『悪の花園』、『ヴェラクルス』、『友情ある説得』、『西部の人』、『縛り首の木』、『腰抜け列車強盗』、『コルドラへの道』の28本です。
HP:西部劇シネマ館に「クーパーの西部劇」をアップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/wstar2/coop1.htm
文庫本がジャケット買いされているとのこと。集英社文庫の『人間失格』(太宰治:著)が、カバーを小畑健のイラストに変えたところ、この夏の3ヶ月で10万部売れたそうです。マンガと間違えたわけじゃないでしょうが、それだけ私のようなビジュアル人間が多いということでしょうね。今度は、ブックカバーの画像ばかり集めたビジュアル本が発売されたりして……