ジーン・アーサーの西部劇

nostalji2007-09-17

西部劇DVDの『アリゾナ』(1940年/監督:ウェズリー・ラッグルス)を観る。戦前に輸入された作品ですが、日本では戦争でお蔵入りになり、1946年に公開されました。アリゾナのツーソンを舞台にした開拓史劇です。主人公は牧場経営を夢見る勝気な男勝りの女性で、それでいて料理も上手というジーン・アーサーにピッタリの役どころといえますね。相手役のウィリアム・ホールデンはメジャーになる前で、ジーン・アーサーの前では影が薄〜い。むしろ、悪役のウォーレン・ウィリアムの方が、存在感がありましたね。悪漢一味との対決、インディアンの襲撃、牛の暴走などアクションシーンも揃っていますが、今イチ盛り上がりに欠けます。ラストの決闘シーンは完全に肩すかしで、同じ手を使ったJ・フォードの『駅馬車』と比較すると、演出力が歴然としているのがわかります。結局、ジーン・アーサーの魅力だけが見どころの作品で〜す。ところで、現在、観光名所となっているオールド・ツーソンは、この映画の撮影のために建てられたオープンセットが始まりでした。その後、増設・改良が何回か行われていますけどね。
65歳以上の高齢者人口は2744万人とのこと。生産年齢人口(15〜64歳)に対する65歳以上の比率は33.1%で、3人で1人を支える勘定になります。現在、生産年齢の団塊の世代が高齢者となる5年後からは急激に老齢国になるということです。老齢国を前提とした、政治改革が必要ですねェ。