お次も講談ネタ

nostalji2007-09-25

録画していた『剣豪相馬武勇伝・桧山大騒動』(1956年・新東宝/監督:山田達雄)を観る。大砲で津軽藩主の行列を襲撃した相馬大作嵐寛寿郎)の物語です。次から次へとチャンバラシーンは展開しますが、ドラマのない内容の薄っぺらい新東宝らしい時代劇ですね。相馬大作は実在の人物で、大砲でなく地雷火を使って津軽藩主の行列を待伏せしたのですが、うまくいかなくて関係ない人を数名殺してしまい、江戸で捕まって処刑されています。平山行蔵の門下生で、本名を下斗米秀之進という元南部藩の浪人です。大作の津軽藩主襲撃動機が不明なので、講釈師が忠臣に仕立てて、神出鬼没の大活躍をデッチ上げたわけですな。戦前の活動写真華やかりし頃には、相馬大作の映画が結構作られています。新東宝の時代劇は、戦前のチャンバラ映画ネタを題材としたものが多いですねェ。社長の大蔵貢が弁士だったからかなァ。
福田政権の組閣が始まる。福田さんらしい適材適所ですね。派閥政治だと云われていますが、能力があるから派閥の長になっているのであって、親分頼みの議員ばかりだから派閥ができるのです。自民党改革を総理に頼むのでなく、自ら派閥をとび出る若手議員が増えない限り、改革なんて出来はしませんよ。