『忠臣蔵』ということで

nostalji2008-06-04

画像は、『忠臣蔵』(1932年・松竹/監督:衣笠貞之助)の長谷川一夫。当時は林長二郎ね。もちろん浅野内匠頭です。この『忠臣蔵』は、“忠臣蔵”映画の最初のトーキー作品であるとともに、日本で最初の長編トーキー映画でした。
でもって、東京フィルムセンタで当作品を観る。“長谷川&衣笠”特集が開催されていて、本日上映だったものですからね。封切り当時は前後篇で3時間半を越えるものでしたが、現存しているフィルムは139分のダイジェスト版で、おまけに『赤垣源蔵』(1938年・日活)のフィルムが挿入されているという不完全なものです。フィルムも古く、セリフも半分以上聞き取れませんせでした。ブツ切れ状態で物語展開もわからず、評価しようがないんですが、部分的には優れたカットが多々みられました。真上から撮った勅使の列が松の廊下を行くシーンは素晴しいです。それと、長谷川一夫が実に美麗でしたよ。久しぶりに満足、満足。