中途半端に

nostalji2009-02-10

録画していた長谷川一夫主演の『甲賀屋敷』(1949年・大映/監督:衣笠貞之助)を観る。吉川英治の『鳴門秘帖』の映画化ね。原作は読んでいませんが、あまりにも有名な小説なので内容だけは知っています。でもって、映画の方ですが、登場人物の名が微妙に変更されていましたね。主人公の法月弦之丞が弦之介(長谷川一夫)に、見返りお綱がお藤(山田五十鈴)といった具合にね。変える必要があったんですかね。でもって、この映画は弦之丞が阿波に乗り込むところで終っています。続編はというと、1957年の同監督による『鳴門秘帖』ということになるのでしょうが、内容は大幅に変っていて、続編というものじゃなかったですね。
画像は、『甲賀屋敷』の長谷川一夫山田五十鈴衣笠貞之助長谷川一夫を知りつくしているので、長谷川一夫の魅力を充分にひきだしています。とにかく、二枚目は徹底的に二枚目の美しさを見せることによって、内容云々より観客は歓ぶんですから。スターで客をよべる時代の映画で〜す。
ところで、テレビでは3度シリーズ化されています。敵味方が入り乱れ、三つ巴四つ巴に絡み合って展開していく物語は、映画よりテレビ向きだと思うんですが、今イチ人気がなかったですね。私が記憶しているのは、田村正和が法月弦之丞を演ったNHKのものだけだもんなァ。