ヌードよりセクシー

nostalji2009-08-04

オンタイムで『ギルダ』(1946年/監督:チャールズ・ビダー)を観る。1940年代を代表するセクシー・シンボルとして有名なリタ・ヘイワースの代表作です。南米の港町に流れてきた男(グレン・フォード)が、賭博場のオーナー(ジョージ・マクレディ)に認められてオーナーの片腕になるんですな。そして旅に出たオーナーが若い妻ギルダ(リタ・ヘイワース)を連れて戻ってきます。男はギルダに人生を狂わされて南米に流れてきた経緯があって、ギルダに憎しみを持っています。
ギルダが男と縁りを戻そうとする前半は、リタ・ヘイワースの妖婦ぶりが出て快調なのですが、オーナーがナチスと手を組んでいた悪党とわかって活劇となる後半は、ギルダが好い女に変化していき、グレン・フォードが陰険な男に見えてきて、全体のバランスが崩れた感じがします。リタ・ヘイワースは歌って踊って魅力を見せていますが、ギターを弾きながら歌う「プット・ザ・プレイム・オン・メイム」は最高。逆光撮影によるドレスを透けて見えるリタのシルエットはセクシーで〜す。
裁判員裁判がスタートし、6人の裁判員のうち5人が女性。『十二人の怒れる男』という傑作法廷映画がありましたが、この映画では陪審員は全員男でしたね。考えてみれば、女性が一人もいないというのはリアルじゃないですね。映画を観た時は、へんだとは思わなかったけど……