リメークというより

nostalji2009-11-05

録画していた『デス・レース』(2008年/監督:ポール・アンダーソン)を観る。無実の妻殺しで刑務所に入れられた元レーサー(ジェーソン・ステーサム)が、刑務所で開催されている死のカー・レース出場することになるんですな。時代設定は2012年で、全刑務所が民営化されていて、その刑務所長は囚人たちの死のカー・レースをネット中継して儲けているんですよ。先の見える展開で、ドラマ的には面白くありません。カー・アクションが売りなんでしょうが、アッと驚くような眼を瞠るようなシーンもありません。はっきり言って、取柄のない凡作です。原案はロジャー・コーマンの傑作B級映画『デス・レース2000年』(1975年/監督:ポール・バーテル)ですが、ストーリーもキャラも異なる別映画と言っていいですね。
画像は、『デス・レース2000年』のパンフ。車で取りつけた武器で、殺人しながらアメリカ大陸横断カー・レースを行なうというバカバカしさの中に、風刺がピリリときいた快作に仕上がっていましたね。主演はB級映画の帝王デビッド・キャラダインで、“ロッキー”で売出す前のシルベスター・スタローンもマンシンガン・ジョー役で出演していました。『デス・レース』と違って、こちらのマンシンガン・ジョーは完璧な悪役だったよォ。