向き不向き

nostalji2010-03-22

録画していた『ワーテルロー』(1970年/監督:セルゲイ・ボンダルチュク)を観る。ディノ・デ・ラウレンティスが製作した歴史大作です。欧州制圧に失敗し、エルバ島に流されたナポレオン(ロッド・スタイガー)が、わずか10ヶ月でルイ18世(オーソン・ウェルズ)を追い出して再び帝位に返り咲き、ウエリントン(クリストファー・プラマー)を総大将とするイギリス・プロシャ連合軍とベルギーのワーテルローで大合戦。ロッド・スタイガーが一番充実している時の作品で、演技力で存在感あるナポレオンとなっていました。
この映画の見どころは、何といっても合戦シーンなのですが、『戦争と平和』でロシア軍対ナポレオン軍の大スペクタクル・シーンを演出したセルゲイ・ボンダルチュクを起用し、最近のCG映像では味わえない凄い人海戦術の大々的なスペクタクル戦争シーンが展開しま〜す。
画像は、『ワーテルロー』のサントラジャケット。『道』『太陽がいっぱい』『ロミオとジュリエット』『ゴッドファーザー』といった映画音楽の名曲を残しているニーノ・ロータですが、史劇の持つ重厚なサウンド作りができておらず、今イチ迫力不足です。美しいメロディーがニーノ・ロータの持ち味なので、戦争史劇は勝手が違うのでしょう。