ヒーロー否定

nostalji2010-05-16

録画していた『ウォッチメン』(2009年/監督:ザック・スナイダー)を観る。別次元のアメリカを舞台にしたSFアクションです。原作はグラフィック・ノベル(日本でいえば小松崎茂絵物語のようなものか?)とのことで、分類上アメコミに含めてもかまいませんかね。別次元のアメリカでは、世界中で起きた歴史的事件の陰でウォッチメンと呼ばれるスーパーヒーローたちが活動していたんですよ。ところが法律でウォッチメンの活動が禁止され、彼らは姿を消します。それから8年後、米ソ間に核戦争の危機が訪れている中、ウォッチメンだった一人が殺されるんですな。ウォッチメンの正体を知っているのはウォッチメンだけで、殺害の真相と裏に隠された陰謀の謎が物語の軸となって展開していきます。
従来の正義対悪という図式でなく、とにかく暗く陰鬱な物語です。アメコミヒーローのアンチテーゼとなっているんですね。好き嫌いが分かれますね。163分という長さは、ウォッチメン(コメディアン、シルク・スペクター、DR・マンハッタン、オジマンディアス、ナイトオウル、ロールシャッハ)の紹介や、この物語の世界観を理解させるために必要だったと思うのですが、やっぱり長〜い。
画像は殺害されたコメディアン(ウォッチメン)のトレードマークだったニコニコバッチ。このバッチは日本でもブームになったことがありますね。“笑顔で挨拶”なんてキャンペーンが会社であった時、私もこのバッチをつけたことがあります。単純なデザインですが、最初に考えた人は凄い!