まぼろし探偵をもう少し

nostalji2010-06-18

まぼろし探偵』は、当初『少年探偵王』のタイトルで少年画報に1957年3月号の付録として連載が開始され、事件が起きると少年記者がまぼろし探偵に早変りして悪人をやっつけるという設定が少年たちにウケ、桑田次郎の絵の巧さと相俟ってたちまち人気作品となりました。11月号からは『まぼろし探偵』にタイトル変更して1961年12月号まで続いたんですよ。一番人気があったのは、ラジオとテレビで放送開始された1959年ですね。原作には吉野博士は登場せず、サクラちゃんは、放送開始前に掲載中だった“クラーク東郷の巻”で資産家の娘・山吹さくらとして登場します。テレビでは名前だけを使ったんですな。『まぼろし探偵』は『赤胴鈴之助』の後番組で、吉永小百合も『赤胴鈴之助』に続いての出演となったわけです。カツラをつけたサユリちゃんより、身近な存在のサクラちゃんにガキどもは憧れたんですよ。
それから、♪〜赤い帽子に黒マスク〜の主題歌は、読者から公募し、2418通の応募作の中から選ばれました。当選者は岩手県の小学6年生で、賞金1万円が贈られたそうです。現在価値になおすと、2〜30万円というところでしょうか。