テレビムーヴィじゃなかった

nostalji2010-10-16

ビデオで『アステカの秘宝』(1978年/監督:デビッド・ノーズ)を観る。1836年のニューメキシコを舞台に、宝探しにきた連中が繰り広げる西部劇です。テレビムーヴィかと思ったのですが、劇場用でした。ビデオには1981年の作品となっていますが、IMDbでは1978年となっていました。主演のクリストファー・ウォーケンの拳銃がコルト・パターソンで、映画では滅多にお目にかかれない物だったので嬉しかったですね。敵役のジェフリー・ルイスの武器がボウガンというのもね。頭皮狩りの無法者というのも珍しいです。相手役のマーゴット・キダーは金で買われた女で、『征服されざる人々』や『高原の女』にも出てきましたが、19世紀初頭には白人奴隷女がいたんですね。時代にあった考証は褒められますが、演出面はウ〜ン。
主要人物がサンタフェに揃うまでは、緊張した展開でスリルがあるのですが、宝探しに出かけてからはダラダラと間延びします。緊迫感がなく、アクションも迫力なく、退屈です。竜頭蛇尾だァ。画像は、クリストファー・ウォーケンマーゴット・キダー
朝刊別刷り『be』に連載されている“サザエさんをさがして”は、「全集」が本日のテーマだった。1959年頃から“全集”の時代になっていたんですね。60年代後半には、何かの全集を置いてない家はないというくらいになっていました。高度成長に伴い、豊かさを演出するインテリアでしたからね。この夏、実家に帰ったら日本文学全集と江戸川乱歩全集が未だに本箱で鎮座していましたよ。私も平凡社の世界大百科辞典早川書房の世界SF全集を所持していましたが、とっくの昔に捨てちゃった。最近は、全集に代わって、週刊で発行されるムック本が流行になっていますね。創刊号だけ半額というやり方が気に入りませ〜ん。