アメリカ的発想

nostalji2010-12-08

録画していた『草原の追跡』(1952年/監督:ジャック・ターナー)を観る。1875年のアルゼンチンを舞台に、自由に生きようとするガウチョ(アルゼンチンのカウボーイ)を描いた異国西部劇です。決闘を挑まれて、仕方なく相手を殺してしまった男(ロリー・カルホーン)が刑務所の代わりに軍隊に入隊させられるんですが、上官(リチャード・ブーン)の規則や命令に従わず自由を求めて脱走するんですな。外国資本や都会人が平原に柵をし、自由に生きることができなくなったガウチョたちの頭目となったカルホーンは、彼らの物資を襲撃する無法者になります。リチャード・ブーンとカルホーンの追跡劇が展開するので〜す。
先住民(インディアン)と騎兵隊の戦いがあったり、牛のスタンピードがあったりと米西部劇と同じ世界です。思想的に深みがあるわけでなく、演出も平凡で、アルゼンチン・ロケによる異国趣味だのB級作品ですね。何でこんな作品が放映されたかというと、ジーン・ティアニー特集だったからです。先住民にさらわれた彼女をカルホーンが救い、二人は結婚する役でした。良家の育ちが根にあり、エキゾチックで美しい令嬢が似合っていました。画像は、ジーン・ティアニー