史実無視の西部劇

nostalji2010-12-12

ビデオで、『暗黒の命令』(1940年/監督:ラオール・ウォルシュ)を観る。歯医者のジョージ・ギャビー・ヘイズとカンサス州ローレンスの町にやってきたジョン・ウェインは、クレア・トレバーに一目惚れするんですな。ウォルター・ピジョン扮する権力志向の強い町の教師カントレルもクレアに恋しています。ウェインとピジョン連邦保安官の選挙に立候補しますが、落選してクレアもウェインに奪われそうになり、ピジョンは怒りくるって悪の道に入り、南北戦争が始まると私的ゲリラ部隊を組織して略奪を始めます。
カントレルは実在の人物ですが、物語は100%フィクションです。ラストのローレンス町の襲撃も、ウェインの活躍でカントレルのゲリラ隊が負けてしまいます。現在なら客にバカにされるような内容なのですが、昔は娯楽映画として割り切っていたのでしょうね。
アクション演出に定評のあるラオール・ウォルシュは流石に手馴れたもので、馬車ごと川に飛び込むシーンなど迫力ある見せ場をいろいろ用意しています。ウェインが殴った相手を、歯医者のギャビー・ヘイズが商売繁盛といって治療する楽しいシーンもあるしね。シンギングカウボーイになる前のロイ・ロジャースも出演しており、割り切って観れば楽しい作品で〜す。
画像は、ジョン・ウェインとロイ・ロジャース。