もっと面白くなるはずが

nostalji2011-03-27

録画していた『隠密剣士(第1部)』の最終回「隠密渡り鳥」を観る。鬼場陣十郎(勝木敏之)に恨みを持つニセ隠密剣士(中村竜三郎)が松前藩士や御用金を襲うんですな。本物の隠密剣士(大瀬康一)が、ニセ隠密剣士の正体を暴き対決します。隠密剣士から将軍の異母兄・松平信千代にかえった秋草新太郎は、松前藩主に会い、蝦夷には公儀隠密など潜入しておらず、藩士・開拓民・アイヌが一丸となって国防に努めるように告げます。蝦夷を立ち去る新太郎の前に陣十郎が現れ、武士の意地から最終決闘に……
敵同士が、事件を通じて友情が芽生えるが、最後は宿命の対決という構図はありふれたパターンです。ありふれたパターンを盛り上げるには、二人の絡まる事件が複雑で面白いものでないと困るのですが、残念ながらそれができていませんでした。当初の企画では、蝦夷地を狙うロシアの死の商人が二人の共通の敵として登場する予定だったようですが、そこまで全体の物語を膨らませることができたら面白くなったのにね。第1部が忘れられた存在になった理由がわかりま〜す。