あり得なくもない

nostalji2011-05-26

録画していた『サロゲート』(2009年/監督:ジョナサン・モストウ)を観る。人類がサロゲートと呼ばれる身代わりロボットによって実生活を送るようになった未来社会を舞台にしたSFサスペンスアクションです。人間は座ったままでサロゲートを遠隔操作(頭で考えるだけでサロゲートは行動してくれる)し、日常の業務をこなしているんですな。サロゲートが破壊されても人間に危害が及ばないシステムになっているのですが、サロゲート破壊と同時に持ち主も死亡する事件が発生します。FBI捜査官のトム(ブルース・ウィリス)とピータース(ラダ・ミッチェル)が自分たちのサロゲートを使って捜査を開始します。犯人が持っていた武器に秘密があることがわかりますが、その武器が何者かにわたり……
髪の毛フサフサのブルース・ウィリスが出てきた時には笑いましたね。『こちらブルームーン探偵社』の時よりも毛が豊富なんですからね。理想の容姿で齢も取らず、日常生活(擬似体験ですが)できるなんてユートピアです。現在でも携帯中毒やゲーム中毒になっている人が多いのですから、サロゲート中毒になる人は多いと思いますよ。あれだけ精巧なロボットができている社会にしては、車や建物が貧相などの突っ込みどころは多いですが、深く考えずに気楽に楽しみましょう。
江戸川乱歩全集第3巻の『魔術師』を読了。明智小五郎が妻となる文代と出会った記念すべき一編です。復讐犯罪なのですが、犯人の異常性は乱歩の世界ね。『孤島の鬼』と同様の密室トリックで、ミステリーとしては?ですが、冒険小説として楽しめま〜す。