映画的ミュージカル

nostalji2011-06-15

録画していた『メリー・ポピンズ』(1964年/監督:ロバート・スティーブンス)を再見。“トニー賞授賞式”の関連で、今週のBSシネマはミュージカル映画を特集しており、初っ端が『メリー・ポピンズ』でした。ディズニーのファミリー向けミュージカルで、魔法使いのメリー・ポピンズジュリー・アンドリュース)が、家庭教師となって親子断絶(少し大げさかな)の家庭に幸せを運ぶファンタジーね。とにかくハッピー、ハッピーで悩みも苦労もありません。空中にフワフワ浮いたり、絵の中に飛び込んだり(アニメとの合成シーンが秀逸)と、映画でないと表現できないようなミュージカルです。
「チム・チム・チェリー」「一さじのお砂糖」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「2ペンスを鳩に」が代表曲で、「チム・チム・チェリー」はアカデミー主題歌賞を受賞しています。最近のオペラ的ミュージカルは好きになれないのですが、この手の軽いミュージカルは大好きで〜す。
江戸川乱歩全集第9巻の『悪魔の紋章』を読了。“悪魔の紋章”とは、連続殺人犯が現場に残していく三重渦状指紋ね。明智小五郎が事件を解決するのですが、明智が登場するのは全140ページ中110ページ目からで、それまでは別の探偵が捜査にあたっているんですな。これまた、探偵=犯人、動機は復讐という乱歩のおなじみパターンで、謎解きよりも猟奇性を主眼にしています。ヴィドックの名が出てきましたが、乱歩の海外文献への造詣の深さがわかりました。