生き残る価値

nostalji2011-06-22

録画していた『フェーズ6』(2009年/監督:アレックス・パストール)を観る。謎のウイルスによる感染によって人類滅亡目前の終末世界を舞台に、兄弟カップル(男女4人)が思い出のビーチを目指して旅するSFロードムーヴィです。少ない出演者に知らない役者と、SFXにも金をかけておらず、低予算映画の見本みたいな作品ね。感染した父娘や恋人を置き去りにしたり、ガソリンを奪うために殺したりと、主人公たちの目的が、ただ自分たちが生き残るためというのは全く共感できませんな。アメリカ人の一般的な考えなんですかね。東日本大震災で助け合っている日本人の姿をみると、終末世界に生き残るのは日本人のような気がしますねェ。
江戸川乱歩全集第11巻の『三角館の恐怖』を読了。ロージャー・スカーレットの『エンジェル家の殺人』を翻案した長編本格ミステリーです。『緑衣の鬼』もそうでしたが、オリジナルより乱歩の方が面白いのは、乱歩の力量によるものですね。