SF純文学

nostalji2011-11-05

録画していた『ザ・ロード』(2009年/監督:ジョン・ヒルコート)を観る。コーマック・マッカーシーピュリッツァー賞受賞小説の映画化で、終末世界の荒廃したアメリカ大陸を、南を目指して旅をする父子(ヴィゴ・モーテンセンとコディ・スミット・マクフィー)の物語です。陽光が消え、食料がなくなり、人食いの暴力集団が横行する灰色の世界を、食料を探しながら、ひたすら歩いていくだけね。ドラマチックな盛り上がりはないですが、父と子の世界が哲学的で結構ひきこまれました。出会った老人(ロバート・デュバル)との会話なんかも深かったですね。残虐描写もあり、重く暗い映画ですが、終末世界感がよく出ていてグッドで〜す。
画像は、ヴィゴ・モーテンセンとコディ・スミット・マクフィー。モーテンセンはダイエットしたのか、飢えて痩せた身体は見事でした。
マッカーシーの小説といえば、修正主義西部劇『ブラッド・メリディアン』の映画化の話がありましたが、その後どうなったんだろう。