B級実録映画

nostalji2011-11-04

録画していた『デリンジャー』(1973年/監督:ジョン・ミリアス)を観る。愛人ビリー・フレシェット(ミシェル・フィリップス)との出会いから、売春宿の女将(クロリス・リーチマン)の密告でメルビン・パーヴィス(ベン・ジョンソン)に射殺されるまでのデリンジャーウォーレン・オーツ)の軌跡を描いています。
実録風にモノクロ静止画像を随所にはさみ込み、バリー・デボーゾンの音楽も御機嫌です。画像は、サントラ・レコードジャケット。バリー・デボーゾンはテレビの『ライフルマン』や『バークにまかせろ』などのテーマ曲も作っていますね。
内容はドンパチ中心で、登場人物のキャラ設定も三流週刊誌的ね。葉巻を咥えて二挺拳銃をぶっ放すベン・ジョンソンは漫画チックですらあります。だけど似合っているんだよなァ。暗がりで、映画館を出てきたデリンジャーの名を呼び、射ち殺すところは、パット・ギャレットのビリー・ザ・キッド射殺シーンを思い浮かべましたよ。B級ギャング映画の面白さを存分に味わえました。
傍役時代のウォーレン・オーツは存在感があったのですが、この作品ではベン・ジョンソンに完全に喰われています。それとベビーフェイス・ネルソンのリチャード・ドレイファス(当時は売出前)にもね。主役よりも、やはり“野に置けレンゲ草”で〜す。
HP:放出美級迷画座の「ギャング映画」に追加アップ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/zanmai15/gyang2.htm