昨夜はＢＳプレミアムで、『最後のカチンコ』を途中（風呂に入っていたので）から観る。乙羽信子の最後の映画「午後の遺言状」の撮影から始まり、亡くなるまでの新藤兼人との夫婦物語です。加藤武の新藤兼人、大谷直子の乙羽信子、水谷八重子の杉村春子、抜群のキャスティングでしたね。
録画していた『３０デイズ・ナイト』（２００７年／監督：デビッド・スレイド）を観る。３０日間夜ばかりというアラスカの極北の町にヴァンパイアの集団がやってくるんですな。隣町までは１２０キロも離れており、陸の孤島みたいなところね。犬を殺し、通信設備や発電設備を破壊して人間狩りを始めます。頭を破壊されない限り死なないヴァンパイアのパワーと瞬発力に人間はたちうちできません。保安官（ジョシュ・ハーネスト）と消防隊員（メリッサ・ジョージ）がリーダーとなって生き残りをかけるのですが……
ヴァンパイアは日光が弱点なので、３０日間持ちこたえれば助かるわけで、経過日数がテロップで表示されますが、隠れ家生活に緊張感がなく、残念ながら効果が出ていません。この手の映画には、必ず味方に危険をおよぼすワガママな奴がいるんですがそれがなく、ムダなイライラ対象をなくした点は認めますが、それに代わるものが不充分でしたね。一箇所にいてはヴァンパイアに見つかるので、隠れ家を移る時に誰かがヴァンパイアをひきつけ犠牲になっていくのね。自己犠牲精神に充ちた人間ばかりというのも映画としてはウ〜ンなのですが、ラストの爽やかさに免じて許しましょう。画像は、ジョシュ・ハーネストとメリッサ・ジョージ。
『隠密剣士（第８部：忍法まぼろし衆）』をアップしようと思ったのだが、殆ど観ていないことに今頃気づいた。少しボケてきたのかなァ。
