マンガはマンガ

nostalji2013-07-28

録画していた『るろうに剣心』(2012年/監督:大友啓史)を観る。昨年の作品が地上波で放映されるなんて珍しいです。続編の製作発表をかねた宣伝の意味合いもあるのかな。
でもって、お話ですが、幕末時に討幕派の暗殺者として“人斬り抜刀斎”と呼ばれた男(佐藤健)が、明治になって“不殺の誓い”をたてて流浪しているんですな。ところが、悪商人(香川照之)に雇われたニセ抜刀斎(吉川晃司)が現れ、事件に巻き込まれていきます。
原作がマンガなので発想もマンガ的ね。斬れない刀“逆刃刀”なんて、笑ってしまいましたよ。斬れない刀なら、刃挽きした刀を持てばいいのにね。キャラもマンガ的。それが面白いところなんですが、実在感のないキャラ(香川照之なんか遊び過ぎの演技ね)と真面目に芝居している江口洋介斎藤一役)や奥田瑛二(山形有朋役)との間にギャップがあって、しっくりきません。
スピード感のあるチャンバラの連続で退屈しませんが、一本調子となっているため、もう少し殺陣にメリハリをつけたら、もっと良くなっていたと思います。マンガの実写化としては、悪くないで〜す。