法螺(ホラー)にもなっていない

nostalji2013-09-05

録画していた『貞子3D』(2012年/監督:英勉)を観る。山本裕典の自殺動画を見た人間が自殺したという噂が流れ、石原さとみが教師をしている女子高でも生徒が死ぬ。でもって、石原さとみと恋人の瀬戸康史が呪いの動画について調べはじめると、貞子が甦るための身体を探していて、それが超能力を持つ石原さとみなのね。
脚本がメタメタ。あまりにくだらない内容に脱力感です。危険を感じるとかってに超能力が暴走して周囲の人間に恐怖感を与えるというのは『キャリー』だし、群れで襲ってくる蜘蛛型貞子は『漂流教室』の未来人間じゃないですか。原作者の鈴木光司は怒りを覚えなかったのかなァ。『貞子3D2』でも原作者としてクレジットされているのは、誇りよりマネーを選んだのかな。
昨年公開作品が地上波で放送される時は、たいてい公開される続編の宣伝ね。放映権料が安いんでしょうな。だけど、こんなに酷い内容だと逆宣伝になるんじゃないの。金を出してまで観たい映画じゃないですよ。3Dだけを謳い文句にした貧相な映画で〜す。