平凡な作品だが今観ると

nostalji2013-09-26

西部劇DVDの『アリゾナの決闘』(1948年/監督:ブルース・ハンバーストン)を観る。銀山開発にからむ陰謀で冤罪となった騎兵隊司令官だった父の汚名をはらすために黒幕と戦う男の物語です。
幌馬車隊と騎兵隊の砦がリトル・ドッグ(ジェイ・シルバーヒールズ)率いるアパッチに皆殺しにされ、ブラックウェル将軍が軍法会議にかけられます。事件に関係したウォルシュ大尉(レジナルド・ガーディナー)の証言により、将軍は有罪となり心痛のあまり心臓発作で死んでしまうのね。そのことを知った息子のキャッシュ(ヴィクター・マチュア)は、ウォルシュが住んでいるファーネスクリークの町にテックス・キャメロンと名を変えてやってきます。町はアパッチの土地にあった銀山開発で利益を得たレヴェレット(アルバート・デッカー)が支配しているんですな。キャッシュはレヴェレットが黒幕と考え、彼の用心棒になります。レヴェレットの手下に殺されそうになったウォルシュを救ったキャッシュはウォルシュから真相を聞きだそうとしますが……
腕を見込まれて主人公が黒幕の用心棒になったり、父をアパッチに殺された娘(コーリン・グレイ)と愛しあうようになるが誤解されたり、浅慮な弟のために計画が失敗したり、気のいい大男が仲間になったりと、西部劇の定番メニューが展開します。数多くの西部劇が作られていた時代にあっては平凡な内容ですが、今観ると逆に新鮮。砦に着いた幌馬車隊がアパッチの偽装で、幌馬車から飛びだしたアパッチによって騎兵隊が全滅するシーンはグッドで〜す。