スター映画

nostalji2013-09-27

西部劇DVDの『無法街』(1941年/監督:ジャック・コンウェイ)を観る。持ち前の度胸と才覚で町のボスになった賭博師の愛と冒険の物語です。
相棒のスナイパー(チル・ウィルス)と西部を流れ歩いていた賭博師キャンディ(クラーク・ゲーブル)は列車の中でエリザベス(ラナ・ターナー)という娘に見初め、彼女と同じイエロークリークの町に降り立ちます。エリザベスの父親コットン(フランク・モーガン)はキャンディの昔の賭博仲間でしたが、町の治安判事をしているんですな。ブラゾス(アルバート・デッカー)の酒場兼賭博場でイカサマを見破ったキャンディは、ブラゾスとロシアンルーレットの賭けをしてブラゾスから5千ドルまきあげます。その金で自分の酒場兼賭博場を開店したキャンディは町の住民を味方につけ、ブラゾスを追い落とすのね。町のボスとなったキャンディはエリザベスと結婚しますが、娘の結婚に反対していたコットンはキャンディの悪事をばらそうとして、キャンディの仲間になったブラゾスに殺されます。それを聞いたエリザベスは馬車から落ちて流産し、彼女自身も病床へ。全財産をエリザベスに残して町を去る決心をしたキャンディをブラゾスが狙いますが、逆に射殺されます。町を去ったキャンディを追ってエリザベスも……
いかさまのロシアンルーレット(弾丸を入れていない)で金をまきあげるまでの序盤は、人を喰った滑り出しで面白いのですが、中盤はキャンディの昔の愛人(クレア・トレバー)をまじえたキャンディとエリザベスの恋模様がダラダラ続き退屈です。町のボスになったキャンディが税金の一部を着服するために税金を上げて町民を苦しめるのですが、セリフだけの処理で町民の怒りが伝わりません。ゲーブルが持つキャラの良い面だけを見せているだけの作品で〜す。
画像は、クラーク・ゲーブルラナ・ターナー。ラナはデビューしたばかりで、後年のイメージと全く異なり、若くて可愛いです。