伝統的英国ミステリー

nostalji2013-10-30

昨夜はCAYVのAXNミステリーで新しく始まった『ブラウン神父』の1話と2話を観る。G・K・チェスタトンのブラウン神父は、ドイルのホームズ、クリスティーのポワロと並ぶ古典的名探偵です。昔、創元推理文庫(童心・知恵・不信・秘密・醜聞の5冊)で読んだことがあるのですが、短編ばかりなので殆ど憶えていません。
でもって、1話「神の鉄槌」と2話「飛ぶ星」を観たのですが、「神の鉄槌」はハンマーを放り投げて殺す殺人方法が、「飛ぶ星」では犯人の素性が記憶の断片にありました。それがメイントリックになっているので当り前なんですけどね。
原作が短編なので、ブラウン神父(マーク・ウィリアムズ)の周辺人物に膨らみをもたせて描いています。神父の秘書的なマッカーシー夫人、なぜか事件関係者の家政婦をしているスージー、なぜか事件関係者の余興に出る歌手女優のフェリシア、それと事件の捜査をするバレンタイン警部補ね。英国古典ミステリードラマの特長である、ひねりの効いたユーモアと、細部にまで行き届いた小道具は、この作品でも存分に発揮されています。英国ミステリー独特の雰囲気が楽しめて、満足、満足。画像は、マッカーシー夫人、ブラウン神父、スージー