記憶違いが多かった

nostalji2013-11-13

ビデオに録画保存していた『ビバ!マリア』(1965年/監督:ルイ・マル)を再見。1900年代初頭のサン・ミゲルという中米にある架空の国での革命物語です。爆破テロリストの父と行動を共にしていたマリー(ブルジット・バルドー)が父に死なれ、官憲に追われてロドルフォ一座に逃げ込むんですな。コンビの相棒が恋人に逃げられて自殺して困っていた歌手のマリア(ジャンヌ・モロー)は、彼女を相棒にしてマリア&マリアのコンビを結成、二人はたちまち人気者となります。一座がある村を通りかかると、村民を虐待している一団があり、みかねたマリーがライフルをブッ放したことから一座は村の権力者に捕まり、屋敷に幽閉されるのね。屋敷には革命指導者フロレス(ジョージ・ハミルトン)が捕まっており、マリアはフロレスと愛しあいます。脱出の時にフロレスが死に、彼の遺志をついでマリアは革命の指導者に。革命家の血筋のマリーも協力して……
ルイ・マルは『死刑台のエレベーター』でマイルス・デイビスモダンジャズを使ったように、音楽面ではするどい感覚を持っているのですが、この作品でも前半のバルドーとモローの舞台シーンは素晴らしいものがあります。その印象が強すぎて、後半の革命アクションが派手な割には印象が残りません。コミカルな部分もたっぷりあって、全体的にはよく出来た娯楽作品なんですけどね。
メキシコ革命と思い込んでいたり、後半にもバルドーとモローが歌うシーンがあったような気がしていたんだけど、記憶なんて当てにならないや。