女ガンマンということで

nostalji2013-12-01

買おうか買うまいか迷ったあげくゲットした西部劇DVDの『スウィート・エンジェル』(2013年/監督:ローガン・ミラー)を観る。大地主で狂信的な神父ジョサイア(ジェイソン・アイザックス)が支配する町で、農場を営むミゲル(エドアルド・ノリエガ)とサラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)の夫婦はジョサイアの教団に加入しないことでジョサイアに狙われているんですな。ジョサイアの羊の群れが農作物を荒らしため、ミゲルが礼拝中のジョサイアに文句を言ったため、ジョサイアはミゲルを殺して死体を埋めます。姿を消したミゲルを町の保安官は捜そうとせず、力になろうと言って近づいてきたジョサイアにサラは強姦されるのね。その頃、ジョサイアが自分の土地に入ってきた不審者として殺した男を捜しにシェリフのジャクソン(エド・ハリス)が町にやってきます。殺された男は州知事の血縁者だったのね。ジャクソンは殺された男の死体を発見し、ジョサイアを疑います。ミゲルの死体が発見されるのを恐れたジョサイアは手下に命じて焼き捨てようとしますが、サラがミゲルの死体を掘り起こしている手下を見つけ、復讐を開始するのです。
本国で劇場公開されたのかどうか知りませんが、TVムーヴィのような作品です。この手のものは粗雑なのが多いですが、ミゲルが射撃の練習をしている時にサラが銃の腕前を見せ、主人公が射撃の名人であることを事前に観客に知らせるなど丁寧なところがありますね。支配者が殺した死体を隠すのは従来の西部劇にはなかったことで、現代的なところもあります。ジャクソンが殺された死体から取り出した弾丸が市販のものでなく私製のものであることを、秤を使って調べるのもね。良いところもあるのですが、全体としては演出に深みがなく、エロとグロを売りにしているようなところもあって褒められたものではありませ〜ん。