内部抗争の代名詞

nostalji2014-01-22

録画していた『新仁義なき戦い 謀殺』(2002年・東映/監督:橋本一)を観る。西日本最大の暴力団・佐橋組傘下の尾田組の幹部・藤巻(渡辺謙)と矢萩(高橋克典)は兄弟分で親友でしたが、佐橋組の若頭・佐々木(隆大介)が尾田(小林稔侍)に引退勧告したことから尾田組内の波紋がおこります。ナンバー2の矢萩はナンバー1の藤巻を組長に推しますが、引退したくない尾田はナンバー3の佐奈田(高知東生)を跡目に指名するのね。腹を立てた藤巻は、巨大利権を求めて名古屋に進出し、竜紋会と抗争。竜紋会の背後には東日本最大の暴力団・道明会があり、自分に相談なく矢萩が事態を収拾したことから藤巻は矢萩に疑心を抱きます。尾田は藤巻と矢萩を噛みあわせようとして……
どぎついリンチシーンに辟易しました。バイオレンスを勘違いしているんじゃないかな。ヤクザは誰が演ってもサマになると云われていますが、渡辺謙高橋克典も見事にヤクザになっていましたね。小林稔侍も金子信雄とは異なる嫌らしさを見せていましたよ。元祖ではチンピラだった小林稔侍は親分、福本清三も叔父貴と出世したもんだ。
これで、内部抗争の中で虚しく死んでいく連中を扱った“仁義なき戦い”の名のつく11作品を全て観たわけですが、やっぱり元祖5部作が格段に優れていますね。未見だった今回の6作品は、どれがどれやら分らなくなって、すぐに忘れてしまいそうで〜す。