長州の陰謀

nostalji2014-06-30

風野真知雄:著の『妻は、くの一 蛇之巻(全3巻)』の「大統領の首」(角川文庫:2013年8月25日初版発行)を読了。ポーツマスへ向かう大統領専用列車にピンカートン探偵局員らと同乗することになった雙星彦馬と織江は、襲い来る暗殺集団と戦います。時間調節のために停まった小駅での襲撃、鉄道社長と一緒に列車から落ちたオリエを置き去りにして列車は出発しますが、途中でインディアンの大群が現れ停車。織江と社長は手こぎトロッコ(ハンドカー)で追いつきます。合流したのもつかの間、山間の上り坂で列車強盗団が襲撃してきて、彦馬が乗っていた1両目の大統領専用車両と織江の乗っている2両目以降の車両が切り離されるのね。線路と並行している河が下っていることに気づいた織江は、護衛兵たちと筏を作って列車を追跡です。列車より早く線路と交差する鉄橋に着き、大統領専用列車を待ち伏せしている南軍兵士と銃撃戦。そして最後は、荷物の中に潜んでいた蛇文と対決です。
前巻と同様に、彦馬と織江が離れて暮らしていた時のことが並行して描かれています。長崎での不可思議な事件を彦馬が解決し、織江は蛇文との戦いです。長州忍者が何故アメリカにやってきたかというと、幕府使節のしわざと見せかけて破壊活動するためだったので〜す。