昨日の続きで

nostalji2014-06-29

風野真知雄:著の『妻は、くの一 蛇之巻(全3巻)』の「幽霊の町」(角川文庫:2013年4月25日初版発行)を読了。リンカーン大統領護衛のために雙星彦馬と織江は、親友の保安官補やピンカートン探偵局の3人とともにセントルイスへ向かいます。途中でゴーストタウンの謎を解き、無法者たちと銃撃戦。武術はからっきしダメだった彦馬でしたが、拳銃の腕前はアメリカにきて一流になっています。織江は子育てと家事で鈍った身体を鍛練して忍者だった頃の技を少しずつ取り戻していきます。西部劇は“幽霊の町”のエピソードだけで、後は彦馬と織江が離れて暮らしていた江戸でのエピソードで、彦馬は不可思議な事件を解決し、織江は特殊な術を使う長州忍者・火焔坊やお絹との戦いです。
ドラマでは分からなかった織江の手裏剣術が解説されており、納得、納得。ドラマのラストで川村真一郎を手裏剣で倒すのですが、それが鎌首という技。地を這うように低く飛んできた手裏剣が相手の寸前で蛇が鎌首をもたげるようにふいに浮き上がって相手の首に刺さるのね。水切りと同じ要領で、地面にバウンドさせるんですよ。他にも、二連星・車星・つむじ星といった技があり、どんな技かは、本を読んでちょうだい。
それと、ドラマでは白瓜の寒三郎に殺された雁二郎が死んでおらず、逆に織江と雁二郎によって倒されているのね。ドラマでは寒三郎は松浦静山に斬られました。『妻は、くの一(全9巻)』は読んでいませんが、ドラマとの違いは色々わかりま〜す。