カットして正解

nostalji2014-08-05

『ワイルド・レンジ 最後の銃撃』(2013年/監督:ケヴィン・コスナー)を西部劇DVDで再見。2014年の劇場公開を観て以来なので10年振りです。10年経ったのがピンとこないほど、観たのは最近のことのような気がしていました。劇場公開される西部劇が少ないですからねェ。
古典的内容(保安官まで配下にして町を支配する横暴な牧場主に対して仲間を殺されたカウボーイが戦いを挑む)の西部劇で、広大な平原が続く風景、チャーリー(ケヴィン・コスナー)とボス(ロバート・デュバル)との過去を語らぬ友情、チャーリーとスー(アネット・ベニング)の素朴な愛情、バクスターマイケル・ガンボン)一味とのリアルな銃撃戦と、西部劇好きには堪らない作品です。10年前はチャーリーが遺書を書くシーンなど冗長に感じたところがあったんですが、今回観なおすと139分が逆に短く感じました。
このDVDには、ケヴィン・コスナーが解説する未公開シーン(約30分)が特典として付いています。チャーリーとボスが過去を語るシーンや、殺されたモーズ(アブラハム・ベンルビ)が事件の発端となるケンカの理由を語るシーンがあったんですね。黙っていても相手に伝わる深い信頼関係が、カットされたことで間延びすることなく伝わってきました。169分の作品だったら、評価が下がったと思いま〜す。
ちなみに、10年前の感想は⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/21seik2/orange.htm