不毛な時代の

nostalji2014-08-04

録画保存していた西部劇『シルバラード』(1985年/監督:ローレンス・カスダン)を観る。
シルバラードの町を牛耳る悪徳保安官と横暴な牧場主に対して4人のガンマンが立ち向かう正統派西部劇です。何者かに命を狙われたエメット(スコット・グレン)は、砂漠の真ん中で下着姿で放り出されていたペイドン(ケヴィン・クライン)を救います。二人は途中の町で、酒場でトラブっていた黒人のマル(ダニー・グローヴァー)を助け、牢に囚われていたエメットの弟ジェイク(ケヴィン・コスナー)を救出。それぞれ縁あってシルバラードの町に着くまでが前半。エメットが襲ってきた刺客を撃ちたおすシーンに始まり、ペイドンの復讐、ジェイクの脱獄劇、幌馬車隊から金を奪った無法者退治と快調なテンポで展開していきます。
シルバラードは土地独占をもくろむ牧場主マッケンドリック(レイ・ベイカー)が牛耳っており、それの手を貸しているのが酒場のオーナー兼保安官のコッブ(ブライアン・デネヒー)です。エメットは5年前にマッケンドリックの父親を正当防衛で殺しており、エメットに刺客を送ったのはマッケンドリックだったことがわかります。コッブが昔の無法者仲間だったことからペイドンは彼の酒場で働いていましたが、コッブのやり方に嫌気がさしていきます。マッケンドリック一味にマルの父親は殺され、エメットの姉一家が襲撃されたことから、コッブとの悪縁を断ち切るためにペイドンはエメットたちと殴り込みです。
カスダンの演出は西部劇に対するオマージュになっています。西部劇のエッセンスがてんこ盛りです。1980年代に入り、西部劇は絶滅状態になり、西部劇の再生を図ったのでしょうが、復活はなりませんでしたね。西部劇について語り合えるのは、70年代までにリアルタイムで観ることのできた年代だけになりましたなァ。