観るものがなくて

nostalji2014-08-13

西部劇DVDの『帰って来たガンマン』(1966年/監督:カルロ・リッツァーニ)を日本語吹替えバージョン(テレビ放映時の吹替えで、カットされたシーンはそのまま英語ね)で再見。ゲットした時に字幕版で観て以来なので10年以上経っています。その前にリアルタイムで観ており、3度目の観賞。
ブーム初期のマカロニ・ウエスタンで本場B級西部劇に近い作り方をしています。南北戦争終結時、馬車で輸送中の公金を奪った二人が騎兵隊に追われ、主人公のトム・ハンターが相棒のナンド・ガッツォーロに妻子を託して囮となって捕まるんですが、5年後に出所して故郷に帰ると妻は死んでおり息子は行方不明。ナンドは奪った大金をもとに大牧場主となっているんですな。横暴なナンド一味にトム・ハンターの協力で町の住民が起ち上がるのはアメリカ的なのですが、ナンドの部下のヘンリー・シルヴァに一方的に殺されるのはマカロニ的ね。
主人公を何かと援ける謎の人物が、本場西部劇でお馴染みのダン・デュリエ。ダン・デュリエが使っていた拳銃がラスト&ガッサーというのは、蔵臼金助:著の『マカロニ・ウエスタン銃器熱中講座』で知りました。年代的には合わないのですが、マカロニだからね。
演出はモタつき気味ですが、銃撃戦は工夫しており、忘れた頃に観る分には楽しめま〜す。