ドラマにおけるテレビと映画

nostalji2014-08-24

テレビドラマが少なくなった。本日夜の番組では、『軍師官兵衛』と『おやじの背中』だけね。それで、DVD(録画含む)で映画を観ることになるのですが、本来映画は映画館で観るものであって私のようにテレビで映画を楽しむというのは邪道。ただ最近の映画はレベルが落ちてきただけでなく、DVD化まで考慮した作り方をしているのでテレビに馴染むようになっていますけどね。
映画では監督の力量に大きく左右されますが、テレビドラマは監督(演出家)より脚本次第というところがあります。五社英雄和田勉のように名の知れ渡ったディレクターもいますが、名が知れ渡るのは圧倒的に脚本家の方が多いです。『おやじの背中』は山田太一のドラマね。
1960年代まではテレビドラマは映画より格下に見られていましたが、映画の斜陽化に伴い、映画スターがテレビに出演するようになり、キャスティングにおいて映画とテレビでは差がなくなりました。アメリカでは映画のビッグスターはテレビドラマに出演することはありませんが、日本ではビッグスターがいなくなり映画もテレビも同レベル。現在、映画スターといえるのは高倉健さんだけじゃないかな。
NHKの朝ドラ『花子とアン』と大河『軍師官兵衛』の視聴率がいいようですが、映画では描ききれない内容で、テレビドラマの特質が活きています。特定人物の一代記は、映画ではどうしてもダイジェスト的になりますからね。最近のドラマ作りの傾向として、リスクを恐れて半年から1年という長期にわたる連続ドラマが少なくなりました。ドラマそのものも少ないので、贅沢といえるかもしれませんが、期待できるのがNHKだけとは、寂し〜い。