吹替えの面白さ

nostalji2014-08-26

テレビ西部劇『西部二人組』の#2「ポーカー大勝負」と#3「長居無用の町」を観る。
「ポーカー大勝負」は、町の権力者(パール・アイブス)の頼みで二人組がメキシコの大地主(シーザー・ロメロ)に奪われた石像を盗み出し、礼金として2万ドルを受け取るのですが、権力者とのポーカーの勝負で騙し取られます。二人は権力者をよく思っていない銀行家から融資を受け、再びカード勝負を挑みます。石像がシーザーの像で、奪ったのがシーザー・ロメロとは、笑えますな。騙し騙されのカード勝負も面白かったです。
「長居無用の町」は、女性経営者(スーザン・ストラスバーグ)の酒場で働くことになった二人組が、町を出ていくようにパーネル・ロバーツから脅されます。その理由を探る二人の活躍物語です。
私はNHKで放送された時の吹替えバージョンで観ているのですが、主演のピート・デュエルとベン・マーフィーの声を吹替えているのが、新克利江守徹。素顔の方が有名な二人です。『刑事コロンボ』の小池朝雄など、NHKは既存の声優を使わないのが特長でした。他にも『警部マクロード』の宍戸錠、『弁護士ジャッド』の南原宏治、『シャーロック・ホームズの冒険』の露口茂長門裕之のホームズ・ワトソンのコンビ、第1話「恩赦嘆願の始末」にゲスト出演していたスーザン・セント・ジェームスロック・ハドソン主演の『署長マクミラン』の妻役でしたが、ロック・ハドソンの声は若林豪といった具合。
第1話「恩赦嘆願の始末」の穂積隆信(アール・ホリマンの吹替え)、第2話「ポーカー大勝負」の小松方正(パール・アイブス)や久松保雄(シーザー・ロメロ)は素顔で活躍していても声優仕事も多いので声を聞いただけでわかるのですが、「長居無用の町」の酒場のバーテン役のスリム・ピケンズの声が太宰久雄(『男はつらいよ』の蛸社長)というのは解説がないとわかりませんね。このシリーズには橋爪功二木てるみ松島トモ子なども吹替えしているらしいので、声を聞く楽しみがありますが、果たして分るかなァ。