主役は景観

nostalji2014-12-05

録画していた『グランド・キャニオンの対決』(1959年/監督:ドン・シーゲル)を観る。
グランド・キャニオンの断崖で何かを調べていた男を突き落そうとした男が逆に断崖から落ち、殺されそうになった男も閉鎖された金鉱山事務所で死体となって発見されます。警官のレス(コーネル・ワイルド)が捜査を開始。崖から落下した男は飼料採掘現場で働く男で、殺された男は金鉱業会社の副社長とわかります。副社長は金の盗掘を調べていたのね。スピード違反で捕まえた金鉱業会社の社長の娘ジャニース(ヴィクトリア・ショウ)と親しくなったレスは、スコッティ(ミッキー・ショーネシー)の酒場で呑んだくれているジャニースの弟ボブ(ライアン・ガリック)とスコッティの関係に不審を抱き……
B級サスペンスですが、グランド・キャニオン雄大さがたっぷりと描かれ、物語を面白くしています。断崖の道を行く自動車、セスナによる谷間の死体捜し、ヘリコプターによる追跡など、壮大な景観が楽しめますよ。極めつけは谷間を渡るケーブルのゴンドラでの格闘ね。スタントマンは命がけ。
画像は、ガレ運搬用のケーブル。肥料にするために対岸の洞窟に蓄積されている蝙蝠の糞を運ぶためのものです。ケーブルの責任者役でジャック・イーラムが出演していました。