破綻している物語

nostalji2015-03-11

韓国時代劇『剣と花(全20話)』を観了。ヨン・ゲソムンのクーダターを背景に許されざる恋と権力闘争を描いています。主人公はヨン・ゲソムンが奴婢に生ませた息子ヨン・チュン(オム・テウン)とヨン・ゲソムンに殺された栄留王の娘ムヨン(キム・オクビン)です。どちらも架空の人物ね。首陽大君がキム・ジョンソを殺したクーデター癸酉靖難を背景にした『王女の男』と同じような設定ね。
歴史劇でなくフィクションなのに、暗くて笑いがなく、盛り上がることもなく、ラストも何じゃこりゃでした。主人公たちの行動は疑問だらけで感情移入できず、敵役がヨン・ナムセンでは殺すわけにいかず、一番悪い奴が生き残るんじゃ共感は持てませんわな。どうせフィクションなんだから、敵役も架空の人物(権力欲に取りつかれた王族のひとり)にしたらよかったんですよ。
ヨン・ゲソムン役のチェ・ミンス、栄留王役のキム・ヨンチョルなど俳優陣が良かっただけに、演出以前に、物語に問題がありま〜す。