B級SFホラーのノリだが

nostalji2015-04-08

録画していた『パラサイト・クリーチャーズ』(2013年/マーヴィン・クレン)を観る。“ワールド・エクストリーム・シネマ”で昨年上映されたオーストリア映画です。
アルプス高山の気象観測基地の管理人が科学者と赤く染まっている氷河を発見します。調査していると管理人の愛犬が狂犬病に感染したようなキツネに襲われ、基地に帰還。生物科学者が採集した赤い氷河を分析すると未知の細胞が発見されます。その細胞は異なるDNAを結合させる習性があるんですな。赤い氷河の溶けた水を飲んだ生物は、その生物が食べた物と合体ね。キツネと昆虫の合体生物や、鷹と昆虫の合体生物が現れ、それに襲われた人間も新たな合体生物となり……
『遊星からの物体X』と同じような、閉ざされた場所で未知の合体生物に襲われる恐怖を描いています。ハリウッド映画のような派手さはないものの、合体生物の予測がつかないので、結構ハラハラドキドキさせてくれますよ。地球温暖化によって氷河が溶け出し、氷河の奥で眠っていた未知の生命体が現れるという環境破壊をテーマにしているのは、氷河後退を危惧しているオーストリアらしい発想で〜す。